引き寄せの法則とは?意味・起源と、今日からできる正しいやり方
引き寄せの法則とは、「強く思い描いたことや、いつも考えていることが、現実に引き寄せられる」という考え方です。願いを叶える方法として、本やSNS、YouTubeで広く紹介されています。
ただ、「思うだけで叶う」と受け取ってしまうと、がっかりしたり、うまくいかない自分を責めたりしがちです。このガイドでは、引き寄せの法則の起源と、科学的に言えること・言えないことを正直に整理したうえで、目標の明確化、ビジュアライゼーション、アファメーション、感謝、行動を組み合わせた実践的なやり方を紹介します。
Orlyチーム · · 11分で読めます

引き寄せの法則とは?
引き寄せの法則とは、ポジティブな思考はポジティブな出来事を、ネガティブな思考はネガティブな出来事を引き寄せる、という考え方です。「似たものどうしが引き合う」という発想から、自分の考えや感情、いわゆる「波動」を整えれば、望む現実が近づいてくると説明されます。
日本では「引き寄せ」と略して呼ばれることも多く、恋愛、お金、仕事、人間関係などあらゆる願いに応用できるとされています。また「潜在意識に願いを刷り込むことで叶う」という説明とセットで語られることもよくあります。
ここで大切なのは、引き寄せの法則は物理の法則のように証明されたものではなく、ひとつの思想・考え方だということです。そのうえで、役に立つ部分を上手に取り入れることは十分にできます。
引き寄せの法則の起源:ニューソートから『ザ・シークレット』まで
引き寄せの法則のルーツは、19世紀のアメリカで生まれた「ニューソート(New Thought)」と呼ばれる思想運動にあります。その祖とされるのが、フィニアス・クインビーです。クインビーは、心の持ち方が体の状態に影響すると考え、思考の力を重視しました。この流れの中で、考えていることが人生を形づくるという思想が広まり、「引き寄せの法則」という言葉も使われるようになっていきました。
現代の引き寄せブームのきっかけになったのが、2006年にロンダ・バーンが発表した『ザ・シークレット』です。映像作品と書籍で世界的なベストセラーとなり、日本でも翻訳されて大きな話題になりました。「宇宙に願いを注文する」「すでに叶ったかのように感じる」といった表現が広く知られるようになったのも、この作品の影響が大きいといわれています。
その後もSNSを中心に、369メソッドや「書く引き寄せ」など、さまざまなやり方が生まれています。どれも根っこにあるのは、「何を考え、何に意識を向けるかで人生が変わる」という同じ発想です。
引き寄せの法則は本当?科学的にわかっていること
正直に言うと、思考や感情が目に見えない力で出来事や人を引き寄せる、ということを示す科学的な根拠はありません。「波動」という言葉も、物理学の意味での波動とは関係のない比喩的な表現です。
ただし、引き寄せの法則で勧められていることの中には、心理学の研究で支持されている要素がいくつもあります。たとえば、目標を具体的にすると、それに関係する情報や機会に気づきやすくなります。自分の大切な価値観を確かめる「自己肯定化(セルフ・アファメーション)」は、クロード・スティールの理論(1988年)にもとづいて研究され、ストレスや防衛的な反応をやわらげる可能性が示されています。日々の感謝を意識する習慣も、気分を前向きに保つ助けになると考えられています。
一方で、注意したい研究もあります。心理学者ガブリエル・エッティンゲンの研究では、理想の未来をただうっとりと思い描くだけだと、かえって行動するためのエネルギーが下がり、実現しにくくなる傾向が示されました。頭の中で「もう叶った気分」になってしまい、努力する理由が薄れてしまうためだと考えられています。
つまり、引き寄せの法則をうまく使うコツは、「思い描く」だけで終わらせず、現実の障害を見つめ、行動につなげることです。次の章では、そのための具体的なやり方を紹介します。
引き寄せの法則のやり方:実践的な5ステップ
ここで紹介するのは、引き寄せの法則の考え方を、心理学的に裏づけのある方法と組み合わせたやり方です。ノートを1冊用意して、1日10分ほどから始めてみてください。
- 1
願いを明確にする
「幸せになりたい」ではなく、「半年後、毎朝気持ちよく出社できる職場で働いている」のように、何を、いつまでに、どんな状態になっていたいのかを具体的に書きます。なぜそれを望むのかも一緒に書くと、本当に大切な価値観が見えてきます。
- 2
叶った姿と障害の両方を思い描く
願いが叶った場面をありありとイメージしたら、次に「その実現を妨げている、自分の中の障害は何か」を考えます。これがエッティンゲンの研究にもとづくメンタル・コントラスティングで、理想と現実を並べることで行動のスイッチが入りやすくなります。
- 3
アファメーションを唱える
願いに関係する、自分が信じられる言葉を3〜5個決めて、朝や寝る前に唱えます。今の自分には遠すぎると感じる言葉は、「私は〜に向かって進んでいる」という形にすると、無理なく続けられます。
- 4
感謝を書き出す
寝る前に、その日あった良いことや感謝したいことを3つ書きます。すでにあるものに目を向ける習慣は、足りないものばかりに意識が向く状態から抜け出す助けになります。
- 5
小さな行動を1つ決めて実行する
最後に、今日か明日できる具体的な一歩を1つ決めます。求人サイトを10分見る、気になる人にメッセージを送る、家計簿をつけるなど、小さくて構いません。願いを現実に近づけるのは、最終的にはこの行動です。
私は、自分が本当に望むものを知っている。
私は、願いに向かって今日も一歩進んでいる。
私は、目の前のチャンスに気づける。
私は、望む未来にふさわしい選択をしている。
私は、すでにあるものに感謝し、心が満たされている。
私は、うまくいかない日も自分を信じ続けられる。
ステップ2で障害を考えるのは、ネガティブ思考ではありません。障害を知っているからこそ、具体的な計画が立てられます。
WOOPとは?引き寄せを行動に変える目標設定法
WOOPとは、エッティンゲンがメンタル・コントラスティングをもとに考案した、願いを行動につなげるための4ステップです。頭文字をとってWish(願い)、Outcome(成果)、Obstacle(障害)、Plan(計画)と呼ばれます。数分あればできるので、引き寄せのノートに取り入れてみてください。
- Wish(願い):少し挑戦的だけれど実現可能な願いを1つ決める。例「3か月以内に、自分に合う仕事に転職する」
- Outcome(成果):叶ったときにいちばんうれしいことを具体的に思い描く。例「日曜の夜に憂うつにならず、月曜を楽しみに思える」
- Obstacle(障害):実現を妨げている自分の中の障害を見つける。例「仕事から帰ると疲れて、何もせずスマホを見てしまう」
- Plan(計画):「もし〜したら、〜する」の形で対策を決める。例「もし帰宅してソファに座ったら、まず求人を1件だけ見る」
369メソッドとは?やり方と注意点
369メソッドとは、叶えたい願いを短い文にして、朝に3回、昼に6回、夜に9回ノートに書く引き寄せのやり方です。SNSで広まり、発明家ニコラ・テスラの言葉に由来すると紹介されることもありますが、確かな出典は見つかっていません。
369という数字そのものに特別な力があるという根拠はありませんが、1日に何度も願いを書くことで、自分が何を望んでいるのかを意識し続ける効果は期待できます。書く文は、アファメーションと同じく現在形・一人称で、自分が信じられる言葉にしましょう。義務のように感じて苦しくなったら、回数にこだわらず、1日1回書くだけでも十分です。
引き寄せの法則で恋愛はうまくいく?
引き寄せの法則で、特定の相手の気持ちを思い通りに動かすことはできません。相手には相手の気持ちと選択があるからです。復縁や片思いの相手を「引き寄せる」ことにこだわるほど、思い通りにならない現実に苦しくなってしまうこともあります。
恋愛で役立つのは、「自分がどんな関係を望んでいるのか」をはっきりさせ、自分を大切にする習慣を育てることです。自分を大切にできると、無理をする関係を手放しやすくなり、安心できる人とのつながりを選びやすくなります。そのうえで、出会いの場に足を運ぶ、気持ちを素直に伝えるといった行動を重ねていきましょう。
私は、ありのままの私で愛されていい。
私は、お互いを大切にできる関係を選んでいる。
私は、自分の気持ちを素直に伝えられる。
私は、心が安らぐ人とのご縁に開かれている。
私は、自分を大切にすることから愛を育てている。
引き寄せの法則でよくある間違い
引き寄せがうまくいかないと感じるとき、多くの場合は次のどれかに当てはまっています。
- 思い描くだけで行動しない:イメージは出発点にすぎません。小さくても行動を伴わなければ、現実はなかなか変わりません。
- ネガティブな感情を無理に抑え込む:「悪いことを考えると悪いことを引き寄せる」と怖がって不安を押し込めると、かえって心が疲れます。
- 願いがあいまい:「お金持ちになりたい」だけでは、何をすればいいのかが見えません。具体的な目標に分解しましょう。
- 結果を急ぎすぎる:数日で叶わないからとやめてしまうのはもったいないことです。目標によっては、数か月から年単位の時間がかかります。
- 他人をコントロールしようとする:引き寄せで変えられるのは、自分の考え方と行動です。
「有害なポジティブ思考」と自分責めに注意
引き寄せの法則には、気をつけたい落とし穴があります。それは、うまくいかないことをすべて「自分の考え方や波動が悪いせいだ」と受け止めてしまうことです。病気や失業、つらい出来事は、誰にでも起こり得るものです。それをネガティブな思考のせいにする必要はまったくありません。
いつでも前向きでいなければならない、ネガティブな気持ちは持ってはいけない、という考え方は「有害なポジティブ思考(トキシック・ポジティビティ)」と呼ばれます。悲しいときは悲しんでいいし、不安なときは不安を感じていいのです。気持ちを認めたうえで、「それでも私にできることは何だろう」と考えるほうが、ずっと健やかです。
強い不安や落ち込みが続く、眠れない、日常生活に支障が出ているといったときは、引き寄せの法則で何とかしようとせず、医師やカウンセラーなどの専門家に相談してください。
Orlyで、引き寄せを毎日の習慣に
引き寄せの実践で難しいのは、続けることです。Orlyは、仕事や人間関係、目標、悩みについての質問に答えると、あなたの状況に合わせたアファメーションをAIが日本語で毎日書いてくれるアプリです。
落ち着いた声での読み上げや、ホーム画面のウィジェット、1日1回のリマインダーを使えば、唱える・聞く・目に入れるという習慣を自然に続けられます。AIコーチとのチャットで、願いを具体的にしたり、今日の小さな一歩を考えたりするのにも使えます。願いを叶えるのはあなた自身の行動であり、Orlyはそれを毎日そっと後押しする存在です。
よくある質問
引き寄せの法則は本当にあるのですか?
考えていることが目に見えない力で現実を引き寄せる、という意味での科学的な根拠はありません。ただ、目標を明確にする、障害を想定して計画を立てる、感謝する、行動するといった引き寄せの実践に含まれる要素には、心理学の研究による裏づけがあります。
引き寄せの法則で効果が出るまで、どのくらいかかりますか?
決まった期間はありません。願いの大きさや、どれだけ具体的な行動を重ねるかによって大きく変わります。気持ちの変化は数日から数週間で感じる人もいますが、仕事やお金などの目標は、数か月以上かけて少しずつ近づいていくものと考えておきましょう。
好きな人を引き寄せることはできますか?
特定の相手の気持ちを変えることはできません。引き寄せの考え方が役立つのは、自分が望む関係をはっきりさせ、自分を大切にし、出会いや気持ちを伝える行動を起こすときです。相手の自由な気持ちを尊重することも、健やかな関係の一部です。
『ザ・シークレット』とはどんな本ですか?
2006年にロンダ・バーンが発表した、引き寄せの法則をテーマにした作品です。映像作品と書籍で世界的なベストセラーとなり、日本でも翻訳されて話題になりました。思いが現実を引き寄せるという考え方を広めましたが、その中心となる主張は科学的に証明されたものではありません。
369メソッドに効果はありますか?
369という数字に特別な力があるという根拠はありません。ただ、朝・昼・夜に願いを書くことで、自分の目標を意識し続ける助けにはなります。負担に感じる場合は回数にこだわらず、行動の計画と組み合わせて続けやすい形にしましょう。
ネガティブなことを考えると、悪いことを引き寄せてしまいますか?
いいえ、ネガティブな考えが悪い出来事を引き起こすという根拠はありません。不安や悲しみを感じるのは自然なことです。無理に打ち消そうとするより、気持ちを認めたうえで、今できることに目を向けるほうが心にやさしい方法です。
引き寄せの法則と潜在意識は関係ありますか?
引き寄せの法則は「潜在意識に願いを刷り込むと叶う」と説明されることが多いですが、言葉やイメージで潜在意識を書き換えられるという科学的な根拠はありません。ただ、繰り返し意識している目標には気づきやすくなるため、毎日目標に触れる習慣そのものには意味があります。
アファメーションは日々の心の健康を支えるものであり、医療やメンタルヘルスの専門的なケアの代わりにはなりません。つらい状態が続いているときは、医師やカウンセラーなどの専門家に相談してください。よりそいホットライン(0120-279-338、24時間・無料)や、いのちの電話(0570-783-556)でも話を聞いてもらえます。

あなたへの最初のアファメーションまで、あと1分。
Orlyをダウンロードして、いくつかの質問に答えるだけ。あなたの人生のために書かれた言葉を読んでみてください。最初の1日は、プレミアムの全機能をお使いいただけます。